2012年3月29日木曜日

LEE BUL:FROM ME, BELONGS TO YOU ONLY

仕事が昨日だいたい片付き時間があったので
「イ・ブル展:私からあなたへ、私たちだけに」行ってまいりました。


韓国を代表する現代アーティストで「機械と人間が融合したようなサイボーグ」「キラキラと輝きながらも崩壊しそうな建築・都市模型」など社会・世界への不条理への挑戦といえる立体作品がメインでした。
タイトルの私からあなたへ、私たちだけにというのは作者の「とても暖かくて愛おしくて、そんな感覚の中にいたい。できることならそれを与えたい・共有したい」という気持ちが込められているそうです。

特に印象的だったのは1997年にニューヨーク近代美術館に出品された《壮麗な輝き》生魚に派手な装飾を施したというシリーズ。
静止画でしか見ることができなかったのですが、出品当時も生魚ですから次第に悪臭を放ちすぐ撤去されてしまったそうです。

美しさと腐敗

この作品以外にも、グロテスクだったり、美しいものの中にある影のようものが融合され作品として調和しているような印象でした。
単純に見ているだけでも幻想的に美しい建築よりの作品なども多くありましたので、光の差し込む展示室でのガラス作品などはストーリー抜きにしてもとても美しいです。満足な構成でした。
お時間があればぜひ...

「イ・ブル展:私からあなたへ、私たちだけに」
http://www.mori.art.museum/contents/leebul/introduction/index.html

2012年3月19日月曜日

MOMASー埼玉近代美術館ー

埼玉近代美術館に行ってきました。
埼玉県にお世話になっている身としても一度は行かねばならぬ場所...?
今回は、1960年代に反芸術の動向を担い、その後、独自の作風を築いた二人の美術家による展覧会ということで企画展「清水晃・吉野辰海 漆黒の彼方/犬の行方」を観てまいりました。

ベテラン埼玉アーティストの作品は独特で奇抜なコラージュやオブジェが中心でした。
やはりここでも再構築がキーになっているように感じました。

そしてMOMASの最近のウリは、今は亡き巨匠 黒川紀章の傑作「中銀カプセルタワービル」のモデルルームがお庭にポツッとあります。

メタボリズムの未来都市展の出品に際して外装も内装もリフォームされていますが、天井と絨毯はオリジナルの色に戻っているようです。
↑会期中は六本木の街角にもポッっと置かれていましたので、一度は拝見したのですが埼玉に寄贈されたというのでまた観に来てみました。 ↓中はこんな感じ。

1972年、東京銀座8丁目に建てられたカプセルタワービルはビジネスマンのセカンドハウス・セカンドオフィスという機能をもって、内装は家具・テレビ・オーディオ・電話などセットされています。

近年ではカプセルホテルや、ビジネスホテルに仕事で滞在したり、集中するために使用するなど個人空間というのも当たり前のになっていますが、当時は画期的であったに違いありません。
黒川氏の「個人を中心とする新しい家族像の確立」や「組織に対する個人の挑戦」というのも戦後の日本、経済成長へ向かって一丸となっていた世から生まれたある種隠れ家的な息抜きの役割を担っていたのかもしれません。

北浦和駅西口からすぐという好立地で、緑あふれる北浦和公園の中にあるので晴れていれば、素敵な場所です。
というのも、私は雨女なのでまたしても天候に恵まれず...ぜひ、晴れの日に。
埼玉近代美術館 http://www.pref.spec.ed.jp/momas/