メゾンエルメスで「エルミタージュ幻想」を観てきました。
2002年の作品で2003年に日本で上映された、第55回カンヌ国際映画祭正式招待作品ですが
"時の恵み"をテーマに、5月中上映されるとのことで行ってまいりました。
監督は、日本への関心が深いアレクサンドル・ソクーロフ。
ロシアの国立美術館であるエルミタージュ美術館内を舞台に、ロシア300年間の歴史(近・現代)を、映画史上初とされる90分ワンカットの手法で描いたものです。
正直、ロシアの歴史をきちんと把握しきれていない状態で鑑賞に挑んでしまったので多少の不安はありましたが、そこを抜いても素晴らしい構成でした。
エルミタージュ美術館の回廊を順々に巡りながら、ロシアの過去と現代を行き来しながら歴史が描かれていきます。
もちろん美術館なので貴重な絵画や華麗な内装に目を奪われながら、実在したフランスの外交官「キュスティーヌ伯爵」と監督自身のナレーションとの掛け合いで進んでいきます。(監督は声だけで、監督の目線がカメラワークになっています)
とにかくノンストップなので終始息を呑む緊張感がありますが、ラストの舞踏会シーンではピークに達します。
(指揮:ワレリー・ゲルギエフ、演奏:マリーンスキー歌劇場管弦楽団)
わたしのように、ロシアの歴史や貴重な絵画の知識がなくても、身体で感じられる構成になっていました。
とにかく美しく、一呼吸のワンカット手法にただただ魅了されるだけ。
観終えてから数時間後に、ふとカメラマンさんの技術力に改めて脱帽する素晴らしい映画でした。(撮影 : ティルマン・ビュットナー)
もちろん帰りにフォーラムで「クラウド・シティ」 トマス・サラセーノ展を。
こちらも、"空中に浮かぶ居住可能なセルの結合体からなる空中都市"ということで体感型の展示です。
お時間があれば是非...
"時"の恵み 歴史、時代、時間『エルミタージュ幻想』 @Maison Hermes
http://www.art-it.asia/u/maisonhermes/YsokDqfvFhPuza4rOMcW
エルミタージュ幻想 ー 映画作品紹介
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=3296

